ケアマネジャーはひとりではできないんです。

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ケアマネジャーはひとりではできないんです。

■ プロフィール
R・Hさん
居宅介護支援事業所 介護支援専門員(ケアマネジャー)

某大学卒業、生命保険会社で事務職(10年)、有料老人ホームケアワーカー(5年)を経て、
平成20年5月にやしお寿苑に入社。
介護支援専門員として9年のキャリアを積んできました。

現在35名のご利用者様を担当。一日のスケジュールはご利用者様のお宅への訪問がほとんどだそうです。

■お仕事内容をお聞かせください。
私たちの役目は適切な社会資源を利用者様を結びつける手続きだけでなく、
高齢者や疾患や障害をもった人たちが地域社会で生活を続けていけるよう支援することです。
居宅で介護を必要とするみなさんに介護保険サービスを有効活用してもらうために働いています。
現在は35名のご利用者様を担当しています。担当は代わることはないんです。

■仕事のやりがい、エピソードがあれば教えてください。
6年ほど前に付き切りで介護していた奥様を亡くされ独居となってしまったE様ですが、
訪問させていただいた際、ご自身にも疾患があり、身の回りのことができない状態でした。
奥様とお二人のときも介護保険サービス利用を拒否されており、「すぐ怒鳴る、文句を言う、人の話を聞かない」
と前任のケアマネジャーからの事前情報もありました。
初回訪問時に玄関先で「ばかやろう!お前来るな!」の暴言もありましたが、めげずに翌日も訪問、
3日目にやっとご自宅に入れていただき、繰り返すお話にじっと耳を傾けること3時間。
E様が望まれている事が見えてきて、伝えたいことを聴くことができました。
拒否されてもやめてはいけないのです。苦労ではありますが。
1年ほど経つころには「来てくれてありがとう」の言葉を聞くこともでき、
自分に何か求めてくれると感じた時、この仕事の楽しさを実感できました。
新しい出会いがあり、「人」という素敵な財産が増えていくことがわかりました。
なかなか増やそうとしてもできない財産のひとつです。
人と関わることの楽しさを知ることができました。

■やしお寿苑の良いところ、好きなところは?
ケアマネジャーはひとりではできない。周りのみなさんがいるからやれるのです。
悩みをためてしまうと「ケアマネロス」になってしまいます。
やしお寿苑では、思ってることをみんなお互いに吐き出せるし、お互いが「聞きあう」
みんなが仕事の手を止めて、思いや悩みを聞いてくれるのはとってもありがたいです。

事務職勤務の会社が倒産し、生活のこともあり、ヘルパー資格を取る為の講習に参加したのが福祉系の仕事の始まりでした。
特別養護老人ホームの実習では、人手不足のため職員1人で3人の食事介助をしている姿があり困惑した自分がありました。
居宅介護支援事業所のケアマネジャーは個々の利用者様やご家族のお話を聞き、その人なりの望む生活を実現させようと努力します。
そのような仕事に魅力を感じたので入職しました。
私たちの仕事はまず「聞く」ことから始まります。利用者様やご家族の喜び悲しみを受容し、
事業所に持ち帰り悩むこともありますが、人数も多く事業所内で「聞きあい」悩みの解消ができることが
私が仕事を続けられる理由です。

■やしお寿苑への転職を考えているみなさんへメッセージをお願いします!
誰でも毎日悩みはつきません。どんな仕事でも一人でできることには限界があります。
人の出会いを大切にして、お互いに支えあえるような職場です。

■将来どのようなことにチャレンジしてみたいですか?
やりたいように仕事させていただいてますが、この仕事を続けることを前提に
介護以外の法令を勉強していきたいと思ってます。
そしてご利用者様へのサービス提供向上につなげたいです。